この記事では、「仕事をすぐ辞めてしまう40代ってただの甘えかも」と自分自身を苦しめている方に向けて、全てがそうとは限らない理由についてお伝えします。
しかし、40代ですぐに辞めるとなると、デメリットもあるということは知っておくべきです。
この記事を読めば、入ってすぐに辞めるリスクと、次に失敗しない方法についてお伝えします。
目次
40代で仕事をすぐ辞めるデメリット
「仕事辞めたいけど、40代なのに始めたばかりで辞めるなんて・・・」
そうやって考えるのは、何となく短期間で辞めることのデメリットがあると分かっているからです。
確かに始めたばかりの仕事を辞めとデメリットがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
デメリット①:次の就職活動で不利になるリスクがある
短期間で辞めるデメリットで一番大きいのは、次の就職活動で不利になるという点です。
というのも、雇用保険に入っている場合、いくら短期間とはいえ履歴が残って次の会社に分かってしまうからです。
次の会社としては、採用を決める際に
うちに入ってもすぐに辞めるんじゃないか
この人は忍耐力がないのでは
この人を入社させたら、トラブルが起こるかもしれない
退職理由がどんな理由であれ、短い期間で退職したことを気にするケースが多いというのが現状です。
そうなると、なかなか次の仕事が見つからないということも起こってしまいます。
次の会社の面接では、すぐに辞めても仕方がないと相手を納得させられる理由を考えておきましょう。
しかし、業界が同じ場合、予想外のルートでバレることもあります。
後でバレて「経歴詐称」となる可能性もあるので、面接のときに口頭で説明するなどしておくほうがいいでしょう。
デメリット②:世間体が心配
パートを始めたばかりだけど、すぐに辞めてしまうとなると、世間体を気にしてしまいます。
同僚からは「まだ入ったばっかりなのに」「せっかく仕事を教えてあげたのに」と風当りが強くなることも。
中には、近所の人や知り合いに知られたくないという方もいるでしょう。
もちろん世間体も大事ですが、一番大事なのは「ご自身がどうしたいか」です。
世間体を気にして、やりたくない仕事を続けるということほど辛いものはありません。
40代で仕事をすぐ辞めるメリット
仕事を始めたばかりで辞めたいと言うと、家族や周囲から「もう少し我慢してみたら?」「時が解決する」などと言われるケースが多いもの。
単に嫌だから辞めた!と辞めることはおすすめしませんが、早く辞めるからこそのメリットもあります。
メリット①:ストレスや心身の不調から解放される

出典:ビズヒッツ
「株式会社ビズヒッツ」が入社後1か月以内に転職した人の9割以上の人が、すぐに転職してよかったと回答しています。
すぐ転職したよかったという人の声からは、強いストレスから解放されて「心身が楽になった」「もっといい職場に出会えた」などの声がありました。
というのも、新しい職場に入ってすぐに「辞めよう」と決意するということは、職場や仕事でかなり強いストレスを感じている証拠です。
強いストレスの職場の中で長期間我慢して働き続けると、早かれ遅かれ、いずれは心身に不調が出てきてしまいます。
このまま続けていては、心身ともにボロボロになりそうと思った時は、たとえ仕事を始めたばかりでも我慢せず辞めて、ご自身の身を守るのがベストです。
メリット②:会社へのダメージも少ないから
入社して入ってすぐの場合は、仕事を任されている業務は少ない場合がほとんどです。
短期間で辞められること自体は会社へのダメージは大きいですが、引き継ぎもほとんど発生しないということもあり、マンパワーと言った意味では、会社のダメージは少なくて済みます。
メリット③:無駄な年月を過ごす必要がなくなる
「辞めたい」と不満を心に溜め込んでしまい、目的意識もなく働き続けるほど無駄な時間はありません。
そんな心の状態で働き続た場合、スキルも経験も身につかないおそれもあります。
またズルズルと働き続けて、「やっぱりもう無理!」と思ったときには、年齢的に新たに仕事を見つけることが難しくなってしまうことも。
どうしても無理だと思うなら、早いうちに決断して辞めるのがおすすめです。
仕事を辞めるか、迷ったときの見極め方
退職しようか迷ったときは、まずはご自身の状況を整理してみましょう。
ストレスが溜まると、体に不調が出てきたり生活面でも支障をきたすことも。
ご自身の状態と向き合いながら、チェックしてみてください。
仕事に行くのが嫌で仕方がない
仕事が合わない、やっていて苦痛しかないと言う場合や、会社の空気が合わないと感じている場合は、さっさと辞めた方がいいです。
自分ひとりの努力だけでは解決できない悩みがある場合は、特にです。
仕事のことを考えただけで、気持ちがしんどいと言う場合は、ストレスが溜まっている状態です。
休日も暗い気持ちになってしまうようだと、私生活にも悪影響が出てきてしまっています。
常にイライラしてしまい、家族に優しく接することができない状態になっているなら、今の仕事は辞めた方がいいでしょう。
寝れない、胃が痛いなどストレスが体に現れている
仕事のことを考えるとなかなか寝れない、出勤前になると胃が痛くなったり頭が痛くなる。
そんな症状があらわれている場合は、体が仕事に対して拒否反応を出してSOSを求めている状態です。
もし今何かしらの体調不良を感じているなら、スルーせずに向き合ってみてください。
調子が悪いまま仕事をすれば、いいパフォーマンスはできずミスを繰り返してしまうこともあります。
仕事を辞めたいと感じるぐらいの状況であれば、まずは一度ご自身のストレスを確認しましょう。
合わない環境に居続けるほど辛いことはなく、この先あなた自身が生きていることさえも辛いって思う可能性も高いです。
家庭があるならば、家族にも影響が出てしまいますので、我慢しないでください。
明らかなパワハラ、モラハラなどを受けている
職場は様々な価値観、状況の人が集まっています。
そのため一生懸命仕事をしていても、ちょっとしたきっかけで、いじめや嫌がらせの対象になってしまうことがあります。
最初はいじめも軽いことから始まりますが、いじめをする人は、放っておくと調子に乗りより陰湿になることもあります。
証拠を取って、上司や会社以外の組織に相談して戦うことも可能です。
しかしストレスを溜め続けたり労力をかけるよりは、環境を変えてご自身のストレスのない職場で働いた方が、楽になります。
始めたばかりの仕事をやめる時の退職理由
体調不良
家庭の事情
始めたばかりの仕事を辞める時は、ご自身の体調不良や家族の介護など家庭の事情を理由にするのがおすすめです。
会社も納得しやすい退職理由です。
具体的な退職理由としては
- 腰痛がひどくて治療に専念したい
- 育児に専念したい
- 家族の介護や看病が必要になった
- 実家の手伝いをしないといけなくなった
などが無難でしょう。
体調不良や家族に関しての理由は、会社としても認めざるを得ないで、聞き入れてもらえやすいです。

引っ越しや病気など、現在の勤務先が生活圏内の場合、嘘がバレる可能性もあるので注意が必要です。
すぐ辞めても次に進める道はあります
新しい会社に入社してすぐに辞めても、サポート制度がありますので、ご紹介します。
1.失業保険の受給資格があるか確認する
通常、半年以上働かないと、新たな失業保険の受給資格が降りません。
しかし、失業保険をもらえる日数が残っている場合は、残りの失業保険を受けることができます。
給付制限中の3ヶ月で、失業保険を受給する前に再就職した場合
給付制限の満了前に再就職した場合
失業保険の受給資格が再度得られますので、再失業したら、すぐにお近くのハローワーク手続きに行きましょう。
2.求職者支援制度を利用しながら、次の就職先を探す
もし失業保険がもらえないという場合も安心してください。
ハローワークには、月10万円の給付金や交通費をもらいながら、無料の職業訓練が受けられ、就職サポートまでしてくれる制度があります。
すぐに次のパート先を見つけるというよりは、しっかりとスキルを身につければ、仕事の選択肢の幅も広がりますよ。
「求職者支援制度」の対象となるのは、ハローワークに登録して仕事を探している人のうち、失業手当をもらう資格がなかったり手当がもらえる期間が終わってしまった人、そして働く意思がある人です。
PCスキルやビジネスマナーなど、企業で働くための基本を学べる「基礎コース」や、ITや介護、簿記といった専門的なスキルを身につけられる「実践コース」など幅広く分野から訓練を受けることができます。
しっかりとスキルを身につけて、より専門性がある職種で働くスキルを身につけられるのが魅力です。
給付金の支給要件
- 本人収入が月8万円以下[シフト制で働く方などは月12万円以下]
- 世帯全体の収入が月25万円以下(*)
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 訓練の8割以上に出席する(*)
(病気や仕事など以外の理由で訓練を欠席した場合、給付金を日割りで支給します) - 世帯の中で同時にこの給付金を受給して訓練を受けている者がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けていない
出典:東京都はたらくネット
求職者支援制度で受ける訓練期間はコースによって異なってきます。
2~6ヶ月ほど。授業のスケジュールは、たとえば平日9時~16時まで、
50分×6コマ(1コマごとに10分休憩、お昼休みあり)というように組まれることが多いようです。
ただ、コースによっては通学時間がかかってします。
拘束時間が長いのと、訓練期間が2か月から6か月と長期間に渡ってしまうので、短期間で職に就きたいという方や、家事などで限られた時間しか自由な時間がないという方には、なかなか難しい制度となっています。
>>ハローワーク求職者支援制度について詳しくはこちら
3.辞めた後の転職についてのサポート体制
40代になると、転職がすぐに決まるということが若い時と比べても難しくなります。

出典:エンジャパン
転職活動を失敗せずスムーズにしたい場合は、転職エージェントにも登録しておきましょう。
エンジャパンが30代後半以上の年代の転職期間について調査をしたのですが、40代が人材紹介サービスを利用すると64%の方が「3ヶ月以内で転職が決まる」という結果が出ました。
転職に成功している人は、いくつかの転職エージェントをかけもちしているケースがほとんどですので、少なくとも2つ以上の転職エージェントに登録をしておきましょう。
未経験の業界への転職やサポート体制が安定している『doda』、転職経験者の大半が利用したことがあって、求人数が転職業界No. 1の『リクルートエージェント』に登録しておきましょう。
その際、今回の転職で企業規模、年収、待遇ばかりを重視して選んでしまった方は、最低限の譲れない転職の条件を決めておくことが大切です。
そして、この機会にこれまでの経験スキルなどキャリアの棚卸しをして、自分自身の市場価値を知っておくことで、自分に合った会社を選ぶことができるようになりますよ。
40代だって合わない仕事は合わない!無理して続ける必要はありません
- 失業保険の受給資格があるか確認する
- 求職者支援制度を利用しながら、次の就職先を探す
- 求人の幅を広げてみる
40代で仕事をすぐ辞めるのって自分の考えが甘いんじゃないかと思うかもしれませんが、あなたがその職場との相性が悪いだけなので、無理して続ける必要はありません。
後ろめたい気持ちになる必要は全くないので、辞めて次の道に進みましょう。
次の職場選びに失敗しないためにも、必ず転職サイトに登録し、相談し力を借りましょう。
担当のコンサルタントがいてくれるおかげで、安心でき心にも余裕が生まれるので、しっかりと今より良い環境を見つけ出すことができます。