この記事では、接客業をやっていて客だけでなく、人間嫌いになった方に向けて原因やこれからのことについてお伝えします。

何も対策をとらないまま、ずるずると接客業をやっていると人間嫌いがますますひどくなります。
プライベートでも人間が嫌いになって、しまいには自分の性格や顔つきまで変わってくることもありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
接客業やっていると人間嫌いになる3つの理由
接客業をしていると、人間が嫌いになるという声はよく聞きます。
実際、転職サイトビズヒッツが接客業から異職種に転職した500人に「転職理由に関する意識調査」を実施したところ、第1位が「接客のストレス」でした。
それくらい、接客業をしている人間嫌いになるほど接客が嫌いになります。
どうして人間嫌いになってしまうのか1つずつ解説していきます。
1.人間として扱われていないことが多い
お客さんの中には、「お客様は神様」といまだに思っている人がいたり、「接客業の人はお客さんには強く言えない、なるべく言う事を聞かなくてはいけない」という接客業の心理を知った上で、わざと暴言や暴力行為といった「人権侵害」のような行為をする人もいます。

値段や安くても、お値段以上のサービスが提供されるべきだという考え方が広がっているのも事実。
期待以上の接客を求められてしまうこともあります。
2.理不尽なクレームを言われる
店側のミスがきっかけでミスをした場合、、謝罪しても大声で理不尽なことを言い続けられたり、人格を否定されるような言葉を浴びせられたりということも少なくありません。
客の度を越したクレームは、明らかにカスタマーハラスメント(カスハラ)と言いますが、言葉の暴力、弱いものいじめのような客の態度でも、泣き寝入りしてしまうことも。
カスタマーハラスメントとは、消費者、顧客、社外の労働者等(カスタマー)から、従業員に対し、著しい迷惑行為、悪質なクレーム、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなどの行為のことをいいます。
昨今、従業員に対する消費者、顧客等からのカスタマーハラスメントが社会問題として認知されてきています。「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」報告書(厚生労働省平成30年3月)にも、「顧客や取引先からの著しい迷惑行為」を、労働者に大きなストレスを与える悪質なものがあり無視できない状況にあるという問題が提起されています。
引用:弁護士法人 グレイス
飲食店やホテルだと、酒が入ることでさらに酒の力を借りて怒りがエスカレートするということも。
そうなるとあなたの心はボロボロです。
厚生労働省のデータでは、2019年までの10年間に、顧客や取引先からクレームを受けたことにより精神障害の労災認定を受けた人が77人、そのうち24人が自ら命を落としてしまったという調査結果もあります。
人間が嫌いになっても仕方がありません。
3.売上のことだけ考えて、お客さんを人間として見なくなる
本部や上司から売上のことを言われ、プレッシャーになるとお店全体で何とかして売上を上げようという雰囲気になってきます。
そうなってしまうと、押し売りのように料理やお酒を勧めて「注文してくれた客はいい客」「注文しない客は悪い客」という気持ちが出てきて、お客さんの気持ちが全く見えない状態になります。
このような状態が続いていると、お客さんを『お金』としか見れなくなってしまいます。
お客さんをお金としか見なくなった自分にも嫌になりますし、人間不信にもつながります。
接客業で人間嫌いになっている人がSNS上にいました
接客業やってると人の愚かさや醜さを目にする機会が多くなるからどんどん人間嫌いになっていくね😊
やはり人類は滅ぼさなきゃ…🌚— †┌┘マリア└┐† (@rAQG1JfjI4WOHCp) January 14, 2022
接客業10年やってると人間嫌いになるから接客業はやめとけ
— みけつば (@Miketsuba) December 7, 2021
接客業してたら人間嫌いになる、
どうせコイツも意味わからんこと言い出すんやろって
全員顔がクレーム臭ぷんぷんしてる— jinseiyarinaoshitai (@seiritekinimu) February 4, 2022
SNS上では、接客業をして人間嫌いになったという書き込みが多数ありました。
接客業をして人間が嫌いになるのは、決しておかしいことではありません。
自分が嫌なことをされ続けてきた結果として、沸き上がった感情です。
『接客業』は『感情労働』ともいわれています
アメリカの社会学者A.R.ホックシールドが、接客業のことを『感情労働』という言葉で表現しました。
『感情労働』とは、自分の感情を「抑える」ことで賃金を得る労働のことで、働く人は会社が決めたとおりに感情を管理しながら働くことが求められていると言われています。
特に、顧客満足度を重要視する会社も増えているのに加え、SNSでお客さんが意見や不満を手軽に発信して拡散するようになったこともあり、トラブルやクレームを恐れた会社が、高度な感情労働をスタッフに求める傾向があります。
そんな自分の感情を押し殺した環境の中で働き続けると、当然ストレスも溜まりやすくなり、人間不信にもつながります。
社会学者A・R・ホックシールドは、そういった環境で働かせる場合、企業はきちんとメンタルケアを行った方がいいと書いています。
しかし実際はどうでしょうか。
日本でメンタルケアを行ってくれる会社なんて、ほんの一握りです。
人間不信で心が疲れきっている場合は、退職も視野に入れましょう
ご自身の中で、人間嫌いや人間不信が仕事だけでなく、プライベートでも影響してきているのであれば、早めに今の環境から離れたほうがいいです。
接客業を辞めたら人間嫌いがなくなればいいのですが、接客業での辛い経験がトラウマになって、辞めても人間不信が残ってしまう場合があります。
今、ご自身がどのくらいのストレスを持っているのかのチェックもありますので、一度やってみてください。
会社がストレスケアに対して取り組みがないという場合は、ご自身が感情を押し殺して働くことの大変さを理解していないケースが多いので、退職も視野にいれた方があなたのためです。
もちろんストレスが辛い場合は、早めにクリニックも受診するようにしましょう。
小さなステップだけでも心が軽くなります
会社がストレスケアに対して取り組みがないという場合は、退職も視野にいれた方があなたのためですが、まずは一歩だけでもいいので外の世界に向けて、一歩踏み出してみましょう。
接客業以外の仕事を探す方法
転職サイトや求人雑誌を利用する
ハローワークを利用する
企業のホームページから直接応募する
転職フェアやイベントに参加する
転職エージェントを利用する
もし、転職活動が始められそうな場合は、できる範囲から始めていきましょう。
まだ先のことを考える余裕がない方や、接客業以外にどんな仕事が合うのかゆっくり考えたいという方は、自分の悩みや思いを整理することから始めましょう。
身近に相談できる人がいれば相談してみてください。
もし、自分のこれからの人生など腹を割って相談できる人がいないという方は、「キャリアコーチング」を一度利用してみるのもおすすめです。
「キャリアコーチング」は、20代、30代の方に、今の環境を変えるためにはどうしたらいいのか、これからどうキャリア選定をした方がいいのか相談できます。
悩みを打ち明けたり相談しながら、ご自身のこれからの道を決めていくことができます。

ポジウィルには、無料で45分間オンラインで面談してくれるサービスがあります。
45分の相談だけでも、モヤモヤがすっきりして、転職を含めこれからのことを考えるきっかけ作りができますよ。
『仕事をやめなさい』というメッセージは、自分をよい方向へ向かわせてくれるサイン
この記事では、『仕事をやめなさい』というスピリチュアルメッセージを3つの方法で感じ取る方法をお伝えしました。
- 目に飛び込んでくるものからメッセージを受け取る
- 体調の違和感からメッセージを受け取る
- 身の回りで起こる出来事や波動からメッセージを受け取る
あなたを守る存在が「仕事をやめなさい」とメッセージを送っています。
あなた自身、メッセージを受け取ったということは、これからの仕事はもちろん人生について考えるターニングポイントにきています。
今まで自分にしっかり向き合ってくる時間がなかったという方は、キャリアコーチングを一度受けて、一度本気で自分と向き合ってみましょう。
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接客業で人間嫌いになっても仕方がない
この記事では、接客業をやっていて客だけでなく、人間嫌いになった方に向けて原因やこれからのことについてお伝えします。
何も対策をとらないまま、ずるずると接客業をやっていると人間嫌いがますますひどくなります。
人間不信になってしまったら、接客業を辞めた後も人間嫌いが続かないためにも、早めに将来のことについて考え、本来のあなたのやさしさを取り戻してください。